慢性骨髄性白血病(CML)は、原因タンパク質BCR-ABLが
細胞内に出現し、発症する血液のがんです。
BCRーABLのチロシンキナーゼ活性を抑える分子標的治療薬(TKI)が
治療に用いられていますが、奏功する薬剤は実際に治療を開始し、
経過観察しないと判明しないことが課題となっています。
私どもは、BCR-ABLの基質CrkLと
フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)の原理を用いて、
BCR-ABLの活性を検出する「光診断薬」を開発しました。
実際に患者さんから採取したCML細胞がどのような
薬剤反応性を示すかを、治療開始前に、
一細胞レベルで解析することが可能です。
![図:5.画像解析](https://horizonillumination.co.jp/svg/c3_cont5.png)
![](https://horizonillumination.co.jp/movie/cell_movie.gif)
![図:6.薬剤効果判定1](https://horizonillumination.co.jp/svg/c3_cont6a.png)
![図:1.初発時サンプルを用いた典型例](https://horizonillumination.co.jp/svg/c4_cont_1b.jpg)
蛍光バイオイメージング技術は、
生きた細胞内でのタンパク質の動きやはたらきを、
高感度かつ定量的に測定可能にします。
私たちはこの技術を臨床検査に応用することを
目指しています。